ARTICLE「家を買う」には必ずリスクがある!よく言われる「資産性」って何?
- 公開日:2020.5.21
- 更新日:2023.4.5
コロナ禍うんぬんにかかわらず、「本当に私が家を買っていいの?」「住宅ローンを組んでも大丈夫?」「今でなくてもよいのでは?」
・・・不安の種は尽きません。
「資産性の高い家を買おう!」「買い時を逃すな!」そんな煽り文句も方々にあふれています。
本当にそうでしょうか?
そんなことより、周りに流されず、あなたにとって「ちょうどいいリスク」を探して「自分らしい」決断をしてみませんか?
目次
1.「家を買う」ことはリスクが高い!?
実は、住まい以外の殆どすべての業界で、「所有」から「利用」へが大きな流れになっています。
音楽だって本だって映画だって、CDや本やDVDといった「物を買って所有する」、よりもWeb上のデータで「聞き放題、読み放題のサービスを利用する」って方が盛り上がってきています。
でも住まいのサービスで、「いろんなテイストの家、いろんなエリアの家に月額定額制で住み放題」といったサブスクリプションのサービスはそう簡単にはでてきません。
ちょっと考えても引っ越しとか面倒くさそうです。
そんなライフスタイルが現実になったら個人的にはちょっと面白そうですが(笑)
真面目な話、「家を購入する」というのはリスクのある選択です。
ひとつの資産にその人の生涯で稼ぐお金のかなりの割合を注ぎ込むわけです。
これって、賭け事でいえば、馬券1点に何千万円ものとんでもない金額をつぎ込む、というのと同じことですし、株の投資でいえば、一社の株を何千万円もかけて大量に買う、というのと同じことです。
その「一社」の業績が悪くなればつぎこんだ資金は無駄になってしまうかもしれません。
一般的に「リスクが低い投資」をしたい方は「いろいろな国のいろいろな会社の株式を少しずつ買う」「いろいろな都市の不動産を少しずつ保有する」といった形で「分散投資」をするのが基本です。
確率は低いかもしれませんが、「せっかく買った家に隕石がぶつかって住めなくなってしまう」なんて可能性もないとは言えません。
火災や地震であれば保険なんかで一定のリスクヘッジはできますが限界はあります。
こんなとき、購入した家だったら、「住むところがなくなってしまうのにローンの支払いは残る」なんて事態に陥ることがありえるのです。
そうすると、次の住まいを見つけても、「ローンの返済を続けながら賃料もあわせてはらう」という状況になるので、お金の負担は重くなってしまいます。
賃貸の住まいであれば、引っ越してしまえば、いままでとおなじように賃料を払い続けるだけで生活は維持できます。
「賃料」と「ローンの支払い」を天秤にかけて住まいを購入する方は多いですが、「賃料」は住めなくなったら払う必要がなくなります。
(逆に住んでいる間はずっと払わないといけない、というリスクはあるのですが。)
一方で「ローン」は「未来の支払い」についても縛られてしまうので、物件が売れようが売れまいがその借金を完済しない限り、住めなくなろうがなんだろうが、支払いつづけなければならないものです。
この点で「賃料」と「ローンの支払い」は大きく異なるのです。
なので、悪いこと「だけ」を考えたら「家を買う」ことは賃貸で住み続けるよりハイリスクかもしれません。
2.それでも「家が欲しくなる」理由
でも、そのひとつの資産=購入した住まいに自分らしい暮らしが送ることができるような仕掛けを沢山用意してつくってみたら、どうでしょう?
リスクはあっても「楽しい毎日が送れる」っていう「ハイリターン」が待っています。
自分らしくこだわった住まいでなければ、なかなかハイリターンは得られませんし、賃貸の住まいでは、自分流に作りこむなんてことはあまりできません。
・ゆったりしたリビングが欲しい
・広いキッチンで思う存分料理したい
・玄関土間に自慢のマウンテンバイクを置きたい
・一人で籠れるネットカフェみたいな狭い個室が欲しい
などなど。
そんな拘りをつめこんだあなただけの住まいってやっぱり夢がありませんか?
好きなものにかこまれて、自分に使いやすい住まいですごす「おうち時間」はとても快適でまさに「priceless」です。
「リスク」だけを考えて、こんな素敵な毎日がなくなってしまうのももったいない。
「住まい」に対して、どのくらいのリスクを覚悟して、どのくらいのリターンを求めるか、簡単に言うと、「どのくらいがちょうどいいか」は人それぞれ考え方に応じて決めればよいことだと思っています。
もちろん他の「遊び」とか「趣味」とかでたくさんハイリスクハイリターンを求めるから、住まいはローリスクローリターンでいきたい、って選択肢もアリですよね。
3.楽しいことには必ず「リスク」がある!
そもそも世の中の「適正な取引」は絶対に負ったリスクの大きさ次第で、得られる「リターン」が決まってきます。
リスクをとれば、リターンも大きくなるし、リスクをとらなければリターンはあまりありません。
「ハイリスクハイリターン」「ローリスクローリターン」「ミドルリスクミドルリターン」のどれかになるはずです。
「中古を買って、リノベーション」だからといって、「ローリスクハイリターン」になるわけではありません。
古い物件には見落としがちな管理面でのリスクは必ず潜んでいます。
新しい物件も古い物件もどれだけ管理状況や建物の状態を調べてみても、30年、40年、50年と続いていく未来にどんなことが起こるか、は誰にもわかりません。
「リスクがあるからダメ」という発想でいたら、家を買うこともリノベーションすることもできないのです。
もちろん、「ローリスクハイリターン」を皆求めたがるのですが、それっておそらく重要なリスクを見落としているだけか、だれかに無理やりリスクをおしつけているだけです。
「安くていい物件が買える」ように一見みえるとき、「よく調べたら管理状態が非常に悪いマンションだった」「実は違法建築でローンが使えなかった」「実は隠れ事故物件だった」などなどいろいろ見つかることが多いものです。
「ボリュームのあるリノベーション工事がすごく安くできる」ように見えるものも、使える素材が限定されていたり、良い職人さんを使っていなかったりするだけかもしれません。
逆に「ハイリスクローリターン」にみえるものはどこかで誰かに騙されているだけかもしれません。
「安い」というハイリターンには必ず裏側にその「理由」があります。
ついつい「安い」というわかりやすい事実だけに目を奪われがちですが、その「理由」であるリスクがどんなものかを見極める方がずっと大切です。
特に理由もなく「あなただけが絶対に得する方法がありますよ」なんて話をもちかけられたら怪しいと思いませんか?
私たちはそんな取引はしたくないので、住まいについてよいことも悪いこともすべて気づいたことはお話しています。
みなさんが見落としがちな管理状況のリスクやリノベーションの「できる/できない」にまつわるリスクなんかだけでなく、いち生活者として気づいたことは必ずお話するようにしています。
そんな中で、「自分たちはどこまでのリスクがとれるか」を考えた結果、「自分たちにちょうどいいリスクを受け入れて家を購入したい」という決断ができるかどうか、が一番大切です。
例えば、「物件が高すぎるから新耐震基準の物件はあきらめて、リスクはあるけど旧耐震基準の物件を選ぶ!そのかわりリターンとして駅に近くて緑の豊かな環境を楽しむ」とか、
「総額予算をとにかくおさえたい、だから資産価値の点ではリスクはあるけど駅から遠い旧耐震のマンションを選ぶ!そのかわり思いっきり自分たちが過ごしやすいようにリノベーションでつくりこんでずっとそこで楽しく過ごすつもり」とか。
「通勤ストレスをとにかくなくしたい!高くてもよいから都心の駅近の物件がほしい。リノベーションはどうしてもやりたいことにポイントを絞って部分リノベにすればそれが一番いい」とか。
何が「ハイリスク」に感じられて何が「ハイリターン」に感じられるかなんて人それぞれ。
「自分たちにちょうどいいリスク」を見つけるためには、まずじっくり暮らしを見つめなおしてからスタートを切るのが重要です。
4.「資産性」は悩みの種
家を買うときに必ず気になるのがこの「資産性」という言葉。
「万が一のときに、資産性が高い物件をもっていたら売却して現金化しても値崩れしていないので安心ですよ」なんて言われると、どうしても「資産性が高い」家が欲しくなってしまいますよね。
一般的には、「便利で住みやすい街にある駅」で「駅から近い」「価格が安定する築20年前後」「60㎡~70㎡程度の広すぎず狭すぎずの広さ」「著名な会社が建てたブランドものの建物」なんかが「資産性が高い」とされています。
さて、こんな条件を眺めてみてどう思いますか?
そうです。
要は「みんなが欲しがる家」は資産性が高い、ってことです。
みんなが欲しがるってことは万が一のときに売却しようとしても比較的高く売れると思われている、ということでもあります。
ですから、当たり前のことですが、資産性の高い家は買う時の価格も高いんです!
「資産性の高い家を特別に安く買える」なんて話があったら、むしろ「ちょっと怪しいな」なんて思ってください。
必ずなにか理由があります。それが本当にあなたにとって「受け入れられるリスク」かどうかを考える必要があるので注意が必要です。
この「資産性」の考え方も「家を買う」ときのリスクの考え方と全く同じです。
「将来価値が下がってしまうリスク」がある家でも、「安く買えるから、そこでずっと楽しく暮らすなら問題ない」っていう決断をするケースも十分あり得ます。
もちろん、今「資産性が高い」と思われている家でも、30年、40年経ったら、そもそも街全体の雰囲気が変わってしまって人気がなくなり価格が下がってしまう、なんてこともあり得ます。
災害などで予想外に大きな被害を受けてしまった街なんかは、それ以降じわりじわりと価格が下落する、なんて可能性もないともいえません。
未来に何が起こるかは誰にもわかりませんし、そのとき本当に高く売却できるかどうかは実際に売ってみないとわからないのですから。
「資産性が高い」とよく言われるのはあくまで「今の時点で」人気があって価値が落ちにくいとみんなに「思われている」、というだけのこと。
必要以上にその言葉に踊らされてしまっては本末転倒です。
5. まとめ
ここまでみてきたように「家を買う」ことは多かれ少なかれ「リスクがある」選択であることに間違いありません。
だからこそ、予算のことも、物件のことも、リノベーションのことも、自分たちに「ちょうどいいリスク」を探して、最後はあなた自身が「家を買う/買わない」「リノベする/しない」を決断しなければなりません。
「住まい」を切り口に「楽しい毎日をおくりたい」ってリターンを求めたいあなたに、今みえるリスクを全てお伝えして、その中で「ちょうどいいリスク」を探るお手伝いするのが私たちリノベーション会社の役割だと思っています。
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